4月9日、日曜日
昨日、自分でオーバーホールしたエンジンに載せ替えてみたところ

遠心クラッチの不具合が発覚したので
クランクケースを開けてみた。

ちなみに110ccのカブにはクラッチが2つ付いており

下の写真で
円形の物体が2つ見えるが

向かって
右側に見える円形が遠心クラッチ(発進用)で

左側がクラッチ(ギアチェンジ用)だ。

今回の不具合で疑っている部分は
右側の「遠心クラッチ」

しかし
前回行ったエンジンオーバーホールでは、遠心クラッチは分解していないので

遠心クラッチ本体の異常ではなく、組み付けの間違いを疑っていた。

クランクケースを開けてみたものの
見た目では異常は見当たらず

予備エンジンのクランクケースを開けてみて違いを検証してみた。

2台のエンジンを比べてみると
異変は明らかだった。

予備エンジンの遠心クラッチアウター(指で指している、遠心クラッチの外側の部品)は反時計回りに軽く回るのだが

車体にのったオーバーホールしたエンジンの遠心クラッチアウターは回らない。

やはり遠心クラッチが固着してしまっている状態だった。

分解してみて
組み付け間違いを調べてみたものの

組み付けに間違いは無く
全ての部品を予備エンジンと入れ替えてみても

オーバーホールしたエンジンでは遠心クラッチが固着してしまい

予備エンジンでは固着しなかった。

何度も試してみたところ
固着する意外での
違いがあったのは

オーバーホールしたエンジンでは
遠心クラッチのロックナットを締め付けると固着してしまうと言う事。(ロックナットが緩い状態だと固着しない)

と言う事は
クランクシャフトの軸長さ寸法に違いが考えられる。

同じ品番のシャフトなので寸法に違いはあるハズは無いが

考えられるのは
クランクシャフトにベアリングを圧入する際にベアリングの位置が狂っていて、シャフトの軸長さ寸法が短くなっている事で

遠心クラッチを止めるロックナットを締め付けると、遠心クラッチとアウターを圧迫してしまっている。と推測する。

とりあえず
不具合の原因らしき事は見つける事が出来たが

GWまでの数週間で
正常なクランクシャフトに入れ替えて走れるようにする自信は無い。